当法人の「IT技術者在宅養成講座」の15期生、渡恵美子さんの登場です。昨年転職されて現在のお仕事に。10年前にはなかった、今どきのオシゴトのお話をどうぞお楽しみください!。
Q.テレビ局勤務とのこと、業務を教えて下さい。
一言でいうと「SNSつぶやきレポート」です。主にツイッターなどでつぶやかれた弊社の番組への感想について、自分の感想も交えレポートするものです。ポジティブなもの、ネガティブなもの、ホットな話題の他、関するツイートが多い演者さんや、同時間帯の他局と比較してのつぶやきなど、興味深いものを取り上げます。
Q.なるほど。さて、これがどう役立つのでしょう。
番組を作る側にとってはとても大切な情報です。ネガティブな意見を改善の材料にするのは当然として、ポジティブな感想が多い企画は予定よりもそれを長く継続させるなど、レポート内容はしっかり参考にしてもらえます。制作の現場には、ディレクター、プロデューサー、AD、APなど本当に多くの人がかかわっていますが、わたしたち在宅社員も少しでも番組作りに貢献できれば、と思っています。
Q.上司や同僚の方とのコミュニケーションは?
メールや電話ですね。上司はレポートの確認や感想をきっちり伝えてくれますし、必要な時にはスタジオ見学や、出社による研修もあります。多忙な現場ですが、出社の機会には、現場スタッフとコミュニケーションできるよう手配いただいたり。ありがたいですね。後輩とはLINEで、仕事のことだけでなくテレビ談義も盛り上がります。
Q.出社研修は例えばどのようなものでしょう。
先日は、マーケティング部、コンテンツ推進部の方からSNSの解析ツールの研修を受けました。人気のドラマになりますとツイッターの数も何万!になり、傾向を把握するのも大変です。解析ツールを使うとそれが10分の1の数になり、口コミの多い単語やチェックすべき項目の手掛かりがわかります。
Q.このような研修が、この業務の専門性を高めていくのですね
そうですね。でも専門性というのかどうかわかりませんが、大切なことは「自分が楽しむこと」と思っています。常々上司 は 「楽しんで 」と言います。楽しむことが良い仕事をする秘訣なのだそうです。好奇心を持って自分が楽しめなければ、「面白いか」「面白くないか」を感じとる最も大事な力につながらないと、1年半でやっとわかってきたように思います。
Q.今後の課題や目標はおありですか。
現在は、日中に福祉利用をする日は、その時間の分をシフトし勤務記録につけています。今後も十分な体調管理で生活との両立に気を配り、業務を継続していきたいと思っています。「このつぶやきは貴重かも」って判断するのは、これから先もAIではないと感じています。
Q.最後に、テレワークを目指す皆様になにか一言をお願いいたします。
在宅での単独作業においてネガティブな気持ちが発生した時は、自分の切り替え次第です。どんな小さい作業でも目標は持てます。例えば「何時までにこれを終える」のように。そこをクリアすることを楽しみにもできますね。わたしは今の仕事になってから、「楽しんでスイッチ」を初めて知りました。どうやったらそれを押せるかも(笑)。上司と仕事のおかげです。(終)
(取材:堀込)