樗木
次男
(疾患 1種1級)
(在宅パソコン講習13期生)
沖電気工業株式会社
社会貢献推進室所属(OKIネットワーカーズ)
|
今回は、在宅勤務を始めて今年で4年目を迎える樗木次男さんの登場です。障害の有無に関わらず在宅勤務自体がなかなか根付かない現状においては、樗木さんのように第2ステップを迎えている方はまだ少数。パイオニアとしての4年目の思いを語っていただきました。
|
|
|
Q:このインタビューでは在宅勤務4年目という方は初めてなのですが、今までの仕事の経緯などをお願いします。 |
はい。入社は98年の6月です。
入社当初から仕事自体は大きくは変わっていません。HTMLから広がっていきまして、アンケート集計、画像作成などが主でしょうか。使用ソフトの主なものは、HPビルダー、Golive、PhotoShop、Illustrator等です。3名からスタートした私どものネットワーカーズ(障害者の在宅勤務チームの呼称)ですが、今や7名。当初は、早く在宅勤務の環境になれて一つでもできることを増やさなきゃ、という状態でしたが、今は受注量も増えたので、複数プロジェクトに関わっています。リーダー役のプロジェクトもあれば、1メンバーとしてのものもあります。
|
|
Q:4年間で変わったなぁと思うことはどんなことでしょう? |
まず、昔は「在宅」と聞くだけで暗いイメージがあったでしょ(笑)。
今は人に話すと「へー」と先進的に受け取られるようです。あと、世の中のネット環境の変化はすごいですね。ブロードバンドになって、仕事のやりとりが変わりましたよ。容量の大きなデータはCD_ROMで交換してましたが、ネットでできるようになりましたね。
|
|
Q:勤務を始めた当初とご自身の中で変わった事はありますか? |
うーん、全体の流れ、仕事のトラフィックを気にするようになったことでしょうか。先ほども出ましたが、プロジェクトのリーダーを担当すれば、他のメンバーの仕事状況、得意不得意も知らないわけにはいきません。そういう意味では、仕事のネットワークを大事に思うようになりました。これは多分会社に通って働いている方達と少し違うのでは。相手の姿が見えないけど、見えないからこそ気をつける。みんな、朝の他愛のない挨拶メールや週報メールなどから、お互いの状況把握に努めているし、そこから仕事を見ています。 |
|
Q:なるほど。4年も経てば、在宅勤務が特別なものではなく、皆さんにとっては普通の、当たり前の勤務スタイルなのですね。 |
そうですね。在宅だと気持ちの切り替えがきかないとか、色々デメリットも言われますが、多分、それらは偏見もありますし、そこでやらなければならない環境になれば、みんなやっている基本のことです。僕なんかも仕事も遊びも就寝も同じ一つの部屋ですが、朝ごはんを食べて部屋に座る時には「よっしゃー」って気持ちに切り替わりますよ。 |
|
Q:最後に、次への抱負と、これから在宅就労を目指す方々に何か一言、お願いします! |
抱負というより課題ですね。これだけやればこれだけの結果が出る、というようなさじ加減がやっとわかってきました。やらなければならないことも見えています。あとはこれらをきっちり、信頼性を高めていくことです。「ネットワーカーズに頼んでよかったよ」って言われるための努力をしなくては。もっと周りが見られるようになりたいですね。
アドバイスといえるほどのものではないのですが、仕事って入ってしまえば自然に覚えていけますよ。就労するためのきっかけ、運、努力はもちろんですが、まず普段からいろんな経験をしておくことが大切。視野を広げることが、仕事の幅を広げ土台を築きます。ということで、僕も週末は映画、サッカー観戦としっかり遊んでいますよ(笑)。
|
|