西 美奈子
(疾患 1種1級)
(在宅パソコン講習16期生)
今回は、昨年4月より在宅プログラマーとして三菱マテリアルでご活躍の、西 美奈子さんのお宅をご訪問いたしました。
女性の在宅プログラマーというのは、もともと通勤の形でその種の仕事をやっていた方が出産等で在宅勤務になるようなケース以外、あまり多くはない事例でしょう。それだけに、西さんが超えてきた山は多いのでは?
そのあたりをたっぷりうかがってまいりました。
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Q:現在はどんなしくみで、どのような業務をなさっているのでしょう。 |
会社と自宅の間に専用線を引いていただき、セキュリティの高いシステムで情報のやりとりを行なっています。
仕事の内容は、自社で利用する資材管理のシステム開発です。言語はRPGというものを使っています。
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Q:何だか難しそうですが、在宅という環境で一人で困ってしまうことはなかったですか? |
そうですね、一番最初、帳票出力のプログラムを担当したんですが、当初は教育担当の方に家に来ていただいたり、電話、メールで、もう一から十まで教えていただいてましたよ。
少しずつ私の出来具合を確認していただき、段々と任されるようになったんです、「じゃー、これ作っといて」といった感じで(笑)。
また、ミーティングなども新プロジェクトが始まる際など社員の方に家に来てもらえましたし、その都度、相談しながら何とかここまで来た感じです。
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Q:教育については細かく考慮されているようですね。その他に、仕事の継続に関わるような配慮は何かありますか? |
勤務もかなり柔軟です。1日6時間勤務ですが、体に応じて3回程度休憩します。
通院日は休日に振りかえることもできます。 また、これは全員に与えられた環境ですが、ネットワークのホワイトボードシステムがあり、そこでグループみんなの在籍状況や作業内容がわかるのも便利です。
これを利用して在宅での勤態や業務内容も報告しています。
仕事の面でも、長いプログラムを読む場合は画面だと目が疲れますので、印刷して送ってもらうなど細かく気を使ってもらっていますね。
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Q:今、「課題だなぁ」と感じていらっしゃることはありますか? |
そうですね、1つは時間のかけ方の工夫でしょうか。入力やページめくりなどは、他の方に比べれば、どうしたって時間がかかってしまう。したがって、それ以外の短縮できうる部分をできるだけ効率よく短縮していく工夫をしなければ、と思っています。
また、もう1つは、質問の仕方です。さきほど教育担当の方の話をしましたが、仕事上の教育は学校の教育と違って常に本番。
あらかじめ答えがあるわけではなく、教育担当者にとっても初めての課題ということもあるわけです。 つまり私の担当部分は私が一番よくわかっているはずで、そのことをわきまえて相手に理解されやすい質問でなければ、教育担当者にとっても、それを一から自分でやってしまうのと同じくらい負荷がかかってしまうことになります。
そういう意味では、質問の仕方も「なんでも聞いちゃえ」ではなく、お互いにとって効率のよいものでなくては、と考えます。 |
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Q:仕事の中で「モットー」となさっていることは何でしょう? |
在宅ですから、ともかく確実なコミュニケーション。 メールの書き方では、言葉のニュアンスを曖昧にしないことです。また、うまくいってる場合もいっていない場合もすべて報告することが大切です。
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Q:最後に、「西さんに続け!」と、テキストとにらめっこしている後輩達へメッセージをいただけますか? |
今、学んでいることは、あとですべて栄養になりますよ。 在宅生活のリズムを大事にして頑張ってください! |