島村 由利子
(脳性麻痺 1種1級)
(在宅パソコン講習11期生)
新しいシンボルも定着したTBS様に就職して10ヶ月。
今回は、iモードのページ作りに忙しい島村由利子さんをおたずねしました。
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Q:iモードのページをお作りだということですが、どういったものでしょう。 |
ドラマのあらすじのページ作りが中心です。 全部で現在4本のドラマがあるのですが、それらのあらすじをあらかじめある原稿からお手持ちの携帯電話で読めるように作っていく作業です。
「あ、今週見なくちゃ!」と思っていただけるように文章を考えるのは結構大変です。 元の原稿の意味を変えずに、文字数を読みやすく整える事が肝心ですね。
ページはここです。よろしければ皆さん、携帯を取り出して今すぐチェックしてみて下さい(笑)。
http://www.tbs.co.jp/index_mobile-j.htm
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Q:そもそもの在宅雇用のきっかけはどういったことだったのでしょう。 |
東京コロニーの講習を終えた後、ONE・STEP企画という、修了生で作ったグループに加わり、在宅でできる仕事を委託でいたしておりました。
平成7年からですから、今流行りのSOHOを意外と早い時期からやっていたということになるでしょうか。
その際、3年くらい前から東京コロニーを経由してTBSのwebの更新のお仕事をいただくようになり、昨年6月に嘱託雇用と言う形で新しくスタートいたしました。
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Q:毎日の在宅勤務のやりかたを教えて下さい。 |
はい。朝は10時から、終わりは午後5時までです。 休憩は12時から1時まで。たまに病院に行く時などは土曜日と勤務を振り替えさせて戴いております。
仕事のやりとりはほとんどメールです。緊急の場合は、電話で話す場合もありますが。
移動は電動車椅子なので、自宅で働けることは本当に体も楽ですし、効率がいいですね。 朝、仕事前に洗濯ができるなんて、ホントに最高ですし(笑)。
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Q:今在宅でお仕事をなさっておいでになって、ポイントだと思われることは何でしょう。 |
メールを迅速に、かつきっちり書くということでしょうか。 当たり前のことですが、なかなか慣れていないと相手に読みやすい文章はかけないものです。
それと、健康に十分注意することと自分なりの生活のパターンを作り、それに慣れることでしょうか。
仕事にのるために、BGMも私の場合は必要ですね。
いずれにせよ、東京コロニーで在宅パソコン講習を2年間やったこと、そのあとSOHOで仕事をしていたことはそれらの礎を作ったと思います。
また、作業環境を整えるということも大事です。 今はアナログ回線ですが、今後はISDN、ADSL等新しい技術の動向をよく見て、仕事ににあわせてバージョンアップしていく予定です。
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Q:この仕事の醍醐味と、今後の抱負をお聞かせ下さい。 |
今はドラマのあらすじを構成しているので、人よりも早くドラマの内容がわかることが楽しいですね! もちろん、口外はできないので、ちょっとジレンマなのですが(笑)。
ドラマの原稿を元に、言葉を一つ一つ吟味しながら最もふさわしい言葉を選ぶ楽しみや、どの出来事、どの登場人物に視点を置いてあらすじを構成するかという考える楽しみもあります。
それらの選択の仕方によっては、同じドラマの原稿でも全然違ったものができたりするんですよ。
この仕事は、言葉のセンスを磨きながら、表記法、視点の置き方などを通して、自分なりの個性を"キラリ"と輝かせることができるというのが、私にとってはこの仕事における一番の醍醐味だと感じております。
このような夢のある仕事に出会うことができて、幸せだと心から感謝しています。
仕事ではないのですが、個人でも仕事の合間を縫って、心がほっと安まるようなサイト作りにチャレンジしているんです。 また、今、近所の60代の方に自宅でパソコンを教えていますが、そういったIT教育とノーマライゼーション推進につながることも、これからどしどしやって行きたいと思っています。
いろいろとやりたいことが多くて困りますね(笑)。 "個性を活かしてやりたいことをやり、イキイキと楽しく生きる"が、今の私のポリシーなんです。
今後は、ドラマのあらすじの仕事に加えて、最もカレントなニュース関係の仕事や、サイト作成、あらゆる情報提供サービスの仕事などにも挑戦していきたいと思っています。
iモードでできることは今後どんどん増えていきます。 全ての人にとって情報を手軽に取り出せる端末であることは間違いないですよね。
ご意見ご要望などありましたら、TBSのサイトからどんどんメール下さいね。 |