森田 剛文
(頚椎損傷 1種1級)
(在宅パソコン講習15期生)
立正佼成会附属佼成病院
医療情報サービス課 勤務
佼成病院のホームページ
今回は、都内の総合病院に情報処理担当で就職なさった森田剛文さんの登場です。 院内で発生するデータの処理や、新しい試みであるホームページ作成など、病院の効率化を目指して在宅で取り組む森田さんに、これまでの経緯などを楽しくお話いただきました。
|
|
Q:病院での在宅勤務というのは、あまり例がありませんね。 |
ええ、実は元々かかりつけだった病院が障害者雇用を考えていた時期と僕の講習終了が重なった事も関係しまして、部長に声を掛けてもらえたんです。
在宅講習生として二年間の勉強を終えた春でしたから、先のことを考えあぐねていました。
まずは、トーコロの担当講師と病院の事務長の間で話し合っていただき、そして事務長との面接。 私に自宅で何ができうるかを検討していただいた結果、今の院内の部分的なシステム構築のお仕事をさせていただけるようになりました。
|
|
Q:最初のお仕事は何でしたか? |
まず、病院のホームページを作るように依頼されました。プログラマーコースを選択した私は、講習の中では一度もホームページ作成に触れたことがなかったので、実はものすごく不安を抱きながらも、「このチャンスを失うわけにはいかない!」という決意で、毎日、病院からの資料を参考に、必死に取り組んでいたことを思い出します。
昨今、うちの病院のホームページを見た患者様からの反応があり、非常に嬉しく思っています。
各科の外来担当医表を見てお越しになる方も多いので、先生の変更があった際の更新作業には、非常に気を使いますね。 (上記にアドレスがあるので、ぜひご覧下さい!)
|
|
Q:現在は、他にどんなお仕事をなさっていますか? |
ACCESSを利用したデータベースの構築が主です。 例えば、放射線科の検査を受けた患者様のデータ等を蓄積し管理していくためのもの。
当然、病院の規定の書式で出力できるように配慮します。 大事なデータですから、不具合が絶対にないようにテストを繰り返し行ない、問題のないことを確認します。
また、病院に行った時に看護婦さんの方から声がかかると、簡単な技術サポートもしています。
利用していただく方の声を聞くことは、在宅での開発にとても参考になりますね。 そうした声をもとに色々な機能を盛り込むよう努力していますが、知識の少なさからくる失敗も多く、実際一人での作業は苦しい思いをすることもあります。
|
|
Q:ご自身の技術サポートが身近に受けられないのが課題ということでしょうか。 |
そうですね。悩みといえばそうですが、それを嘆くよりも自分がそれを解決する立場なんだと理解し、インターネットの活用などで何とか技術を向上させていくよう努力しています。
何しろ病院という、健康状態を一番理解していただけている環境でもありますし、通院やリハビリに関しても私のペースで進めさせていただけていますので、その環境に感謝して前向きに仕事を捉えていきたいですね。
|
|
Q:最後に在宅勤務のしくみをお教え下さい。 |
雇用契約は、現在1年更新の契約社員です。 9:00〜17:00までの在宅勤務ですが、週に一度2〜3時間程度、仕事の受け渡しや打ち合わせで病院の方に出向きます。
普段、自宅で一人の作業が多いので、仕事とはいえ、日常の話などもできるこの日が楽しみでもあります。 連絡は、日常の作業終了の報告メールと、不明点・追加項目、修正個所の連絡です。
今後も、頼まれた仕事を、ユーザーの目線で作っていけるように、常に向上心をもって、レベルアップを図りながら取り組んでいきたいと思っています。
応援よろしくお願いいたします!。
|