最初、養護学校ソフト開発の話を聞いた時はとても不安でした。 なぜならトーコロの在宅講習で2年間プログラミングの知識や技術を学んだとは言え、私自身仕事としてプログラム開発をするのは初めてのことでした。
また、『養護学校の生徒さんのための教育目的のソフト』ということは分かっていても、生徒さんは障害が多岐にわたっているため、どこにターゲットを絞り開発していけばよいのか的を絞ることが極めて困難だったため開発する仕様がはっきり決まっていなかったからです。
それでも、やる気だけは人一倍ありました。
先生方との打ち合わせ会議がだいたい月1回のペースであり、その場で開発していったソフトの試作品を見て頂きました。 こちらからアイデアを出し、試作品を作って、それを評価し検討するという方法で進めていきました。
試行錯誤を繰り返し、何回目かの打ち合わせの後、9月の末の打ち合わせ会議で先生方の欲しいソフトの要望もまとまり、あとはゴール(納期)を目指して、その要望を満たせるようなソフトを必死になって開発していきました。
そして、 11月の打ち合わせ会議でそれらを先生方に見て頂いたところ、今度はあちらこちらの先生方から「これはいい!」という評価を頂きました。
この時は、本当にソフトを作って良かったという満足感で一杯でした。 結局、ONE・STEP企画として計7本のソフトが完成しました。
今回のソフト開発の仕事は、ほとんど在宅で行ったという点もとても大きかったと思います。
打ち合わせや質問のやりとりや検討、そして試作版のソフトを評価してもらうためにパソコン通信をフルに使いました。
まだまだ今の日本では、在宅で働くのは難しいと考える人が多いのですが、今回、ソフト開発の仕事を在宅で行ってみて、本人のやる気と計画性さえしっかりしていれば、決して不可能な事ではないと実感しました。
勿論チーム間でのコミニュケーションも必要であることは言うまでもありません。
これからも、在宅でいろいろなソフト開発の仕事をし、実績を積み上げていきたいと思います。 そして、私のように通勤が困難な人でも働いていけるような社会に一歩でも近づけるよう私自身頑張っていきたいと思います。
開発担当:11期生 中島徹治 頚椎損傷 1種1級
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